持ち家等不動産を売却する際、どういった流れで売却が行われるのか、手数料など費用がいくらくらいかかるのか分からない方も多いです。今回は売却活動を行う前準備のためにも、持ち家の売却の流れと売却にかかる費用・税金について役立つ情報をご紹介していきます。

持ち家を売却する際の流れを知って準備しよう

持ち家を売却するには、まず持ち家を売る際の相場を不動産ポータルサイトを利用したり、国土交通省から指定を受けているレインズマーケットインフォメーションを利用して実際これまでに成立した成約価格を知るのも指標の一つになります。

相場がわかったら、不動産一括査定サイトに依頼して、複数社にまとめて査定を行い、気になる2,3社の不動産会社に現地に来て査定をしてもらう訪問査定を依頼しましょう。この時に担当者の対応なども加味して不動産会社を一つに絞り込み、媒介契約を結びます。

媒介契約には複数の不動産会社と契約できる一般媒介契約、1社しか契約できない専任媒介契約、1社しか契約できない上、知人や友人など自ら個人的に買い手を見つけて契約することはできない専属専任媒介契約があり、どの契約にするか選択します。

どの位では売却するか、売却はいつまでに行うかなど要望を取りまとめて、実際にそれを踏まえて物件の売り出しをチラシ掲載やインターネットサイトに掲載するなど販促活動が行われます。内覧の準備として綺麗に掃除を十分に行った上で、内覧を希望される方が現れたら内覧対応し、価格などの条件交渉を行います。

もし条件交渉が済んで購入を希望された方と売買契約を結ぶ事になります。売買契約契約が終わったら決済と引き渡しが行われ、売却の翌年に確定申告を終えて完了です。

売却にかかる費用・税金はどのようなものがあるのか

通常、不動産売却の際にかかる費用は売却の4~6%はかかると言われていますがどのような費用が必要になるのでしょうか。まず、不動産会社に物件の販売活動など仲介をしてもらった際の報酬として支払う仲介手数料が必要で、(売却価格×3%+6万円)×消費税ほどになります。

次に売買契約書等取引に必要な収入印紙の印紙税も必要で、売却額によっても変わりますが1000円~60000円ほどです。その他ローン完済後に抵当権を抹消する抵当権抹消費用が登録免許税に、不動産数×1000円と司法書士への報酬として10000~20000円ほど必要です。

さらに住宅ローンが残っている場合には一括返済をするために必要な住宅ローン返済手数料、そして譲渡所得税が必要です。譲渡所得税は、不動産の所有期間が5年を超えて所有していた場合の長期譲渡所得で20.315%、所有期間が5年以下の短期譲渡所得で39.63%かかります。

初めて家を売る際は流れと費用を知り売却価格も考える

持ち家の売却の流れと売却にかかる費用・税金についてご紹介してきました。費用や税金なども意外に金額がかかるものなのでそれも加味した上で、なるべく利益が出るように売却価格を決定していくと損をする事が少ないでしょう。