多くの人にとって、不動産の売却は人生の中で何度も行うものではありません。一体どのような理由で不動産を手放そうと考えたのか、気になるところではないでしょうか。また、売却における契約方法や売却までの期間などについても、アンケート結果をもとに紹介をしていきます。

不動産の売却理由として多いのは?

不動産の売却経験がある人にアンケートを実施したところ、特に多い売却理由は住み替えを目的にしたものです。およそ3割以上が住み替えによる売却を行っており、新居の購入や地元へ戻るなどをきっかけに不動産整理を行っているようです。

続いて、2割強の結果を示している理由が資産整理です。昨今では少子高齢化や跡継ぎ問題などが理由で、空き家になっている家屋も増えています。そうした不動産を使うことなく所有しているとムダに税金も掛かってしまいますので、売却をして整理をしようとするケースも目立ってきているのです。

次いで割合を占めるのが相続をきっかけにした不動産売却です。1割強がこの理由に該当し、故人が遺した不動産を相続したものの、使い道がなく手放すというパターンがあります。これもまた、空き家問題と同様で、持て余すことで金銭的負担になるほか、管理が難しいという理由で不動産売却に至るようです。

契約方法や売却までの期間はどのくらい?

不動産会社に売却を依頼する際、複数の契約方法から選択することが可能です。アンケートによると、特に割合として多いのが専属専任媒介契約です。3割以上の人がこの契約方法を選択しています。契約した1社に集中的に売却を任せる方法で、積極的に買い手探しを行ってもらうことができます。

かたや専任媒介契約や一般媒介契約を選択するオーナーもおり、極端に割合の数値が低いわけでもないことから、どの契約方法が希望にマッチするのかによって判断が分かれるのでしょう。

では、売り出し開始から売却までの期間はどの程度なのかについてですが、4割弱が3ヶ月以内での売却を実現しているようです。購入をする側からすれば大きな買い物となる不動産にしては、予想以上に早く売却ができると感じた人もいるのではないでしょうか。

次いで3割弱が6ヶ月以内、2割強が1年以内での売却を達成しています。大半が1年以内で売却を行えていますので、多くの場合は長くてもこのくらいの期間で済むと言えそうです。

不動産を売ろうと思った時が良いタイミング

不動産の売却理由などを見てきましたが、身近な理由で手放す人が多く、案外、早く売却を達成できることが分かったのではないでしょうか。不動産は売り時が肝心です。良いタイミングを逃さず不動産会社に相談を行うと良いでしょう。