投資用のマンションの売却タイミングに関する悩みを抱く人は少なくありません。利益を見込めるタイミング、あるいは損失を最小に抑えられるタイミングで不動産を手放したいものです。ここでは不動産売却への考え方や、手順・費用などについて解説を行います。

高値売却のタイミングと損をしないタイミング

比較的、高値で売却しやすいタイミングとしては、近隣相場よりも高く、尚且つ空室もない状態の時です。収益性の高い人気の不動産と判断され、高額売却を実現できる傾向があります。投資用マンションは入居者がいても売却は可能で、いわゆるオーナーチェンジ物件と呼ばれています。

築20年以内のタイミングもおすすめと言えるでしょう。評価額が高めであり、新築同様の35年ローンを組めることもあって低利回りでも高額売却をしやすいです。その一方、築20年の節目を超えたり、築35年以上になったりするとローンを組みにくくなる上、利回りの悪化で売却が難しくなることが考えられます。

損をしないタイミングのひとつに、大規模修繕前が挙げられます。修繕積立金の値上がりの可能性があることに加え、十分な修繕ができなかった場合に不動産の価値が下がる恐れがあるのは、注意点として把握しておかなければいけません。

大規模修繕は築10年~20年のタイミングで行われることが多く、投資用マンションを手放すか否かを考えたいところと言えそうです。

マンション売却の手順・費用と注意点

売却を行う際にはまず、不動産会社から査定を受けるのが基本の流れとなります。その際には1社だけでなく、2~3社からの査定を受け比較を行うようにしましょう。

査定額が各社で異なることは往々にしてあり、手間を惜しんでしまうと損をする可能性も高まります。一括査定なら簡単に複数社の査定額を比べられますので、積極活用してみるのも良いでしょう。

売却には費用が掛かりますが、その内訳としては仲介手数料や印紙税、ローンの一括返済の手数料などが挙げられます。おおよそ売却価格の6%前後の費用が掛かる計算です。売却に伴い利益が出る場合は譲渡所得税も発生しますが、物件の保有期間が5年以下ですと、これを超えた時よりも税率は高くなります。

注意点として、確定申告を必ず行うようにすることです。売却益は所得となるため申告漏れがないよう気を付けましょう。また、投資による所得は自分で計算をした上で確定申告をしなければいけません。

タイミングを逃さず売却をしよう

売却タイミングや手順・費用、注意点などを見てきましたが、特に気掛かりなのが売り時についてではないでしょうか。タイミング次第で得にも損にもなりますので、よく見極めアクションを起こすことが大切です。